集団を評価すること

授業の最後に全体に向けて「今日はどうだったか」を投げかけます。


ある日の授業の終わり

「今日の活動はどうでしたか?僕が見る限り、遊んでいる人がいました。全員が理解することを目指して欲しい。次回に期待します。」

とメッセージを投げました。すると、

「それ、ぼくのことじゃないですよね?」

 と聞いてきたのです。

暗に、

ぼくはちゃんとやっていましたよね?

という確認をしているわけです。


初めて『学び合い』をするクラスには時々そんな子がいます。

でもそこで

「君は大丈夫だったよ」

とか

「君は遊んでたね」

とは言いません。


こちらが求めているのは

「全員が目的を達成すること」

それにつきます。それを全員がめざすこと。

生徒が遊んでいようと、評価をすべきはそこなんです。


「自分はちゃんとやっていましたよね?」

と言っている人はまだ自分のことにとらわれている。目的を見失っている可能性があります。

でも、それも否定しません。長い目で見てその人が成長してくれればいいのです。