ICTの現状とこの先

 僕はコンピューターにはあまり詳しくありません。しかし、現代のICTには付いていかなければと思っています。この先、間違いなく社会の様々なものの「在り方」が変わってくるはずです。それを妄想すると、今の教育の現状はかなり遅れていると言わざるを得ないと思います。

 クラウドのサービスもかなり多様になっており、これらをどの場面でどう使うか「自分で」選んで活用する。こんなに、いろいろなツールがあって、何を使ったら自分のやり方にピッタリ寄り添ってくれるか。僕は正直、今の時点でワクワクするのと同時に大変混乱しています。「え、こんなのもあるの?」「これとこれ便利だけど機能似てるし…どう使いわけたらいいかな」みたいな感じです。

 今更ですが、Google docs の存在を知りました。Microsoft Wordのようなものがクラウド上で使えるというもの。 URLで他の人と簡単にシェアできますし、同じ文書を編集できます。このようなサービスはGoogleだけにとどまりません。

 LINEやFBMessengerで友人と簡単にやり取りをし、YouTubeで音楽を聴き動画を見、iBookで本を読み、facebookで離れている知り合いの近況を知り、Skypeで会議をし、サイボウズLiveでスケジュールや記録のシェアをし、Dropboxでファイルを共有し、自分のホームページで情報発信をし、Google docsで文書の共有をし…まだまだありますね。本当にワクワクします。できることが無限にあるような。

 先日は、「Ingress」というゲームを紹介してもらいました。テレビでも取り上げられているほど、世間では知れ渡っているもののようですが…僕のアンテナには引っかからなかった…やはり遅れています。これがまた良くできていているんですよ。ゲームのあり方も変わってきていることに驚きました。


 世間一般はこのような現状である一方で、学校内でのICTのあり方は相変わらずです。生徒が授業の板書をスマホで撮ることをの是非を問う(?)なんて古すぎます。「何がいけないの?」です。学校で言われているICTを活用した授業は、結局視聴覚教材の延長に過ぎません。「これからの時代に必要な能力」を育むようなものとは程遠いです。

「大人が使いこなせないようなものは、子どもには使わせない」

「大人が使いこなせないようなものを、子どもが使いこなせるわけがない」

「大人だからまだうまく使えるけど、子どももたせたら危険だ」

という心理があるのでしょうか。

そんなの嘘です。子どもが大人よりも早く使い方を覚えるのは、今も昔も同じではありませんか?どんどん使わせたらいい。


 僕はファミコンをテレビへつなぐことで「映像」「音声」「電源」の入力や出力を覚えました。コントローラーが効かなくなったら、分解してその原因をつきとめ直しました。父がある日「これからは情報の時代だから」といってWindows95を買ってきました。最初はその中に入っているゲームばかりやっていましたが、ある時、インターネットの存在を知り、親に言って使えるようにしてもらいました。コンピューターのしくみはよく知りませんでしたが、使っていくうちに要領は得ていきました。携帯電話も、はじめは一家に一台でしたが、高校に入学する前に買ってもらい、その時に初めてEメールを使いました。感動しました。その時のケータイの選び方といえばカラー何色とか何和音とか画面の大きさとか…。さらに、写メールが登場し、どこでも写真が撮れるようになり、iアプリでアプリケーションのダウンロードが始まり…。あっという間に、スマホ・タブレットの時代です。これからどうなっていくかもわかりません。おそらく子どもにスマホ・タブレットをもたせたら、あっという間に大人を追い越すでしょう。でも、それでいいのではないですか?「子どもにはまだ早い」は大人のエゴ?自分が使えないから子どもにも使わせないのでは?


 相変わらずLINEが問題になっていますが、僕の頃のケータイメールが普及したときと議論のレベルは何も変わっていない。学校は「私たちは管理していました」「一人一人ちゃんと見てます」って。メディアの報道も相変わらず同じ。「私たちは報道しましたよ」「学校や家庭が良くないですよ」ってまたアリバイづくりか?根本的な解決のための議論が全くなされていない。

もっともっと先の未来を考えたら、全く別の視点が見えてくると思うのですが。とってもモドカシイ。次元を変えないと。


だんだん激しくなっていきそうなのでこの辺で(笑)