「学び」と「点数」のジレンマ

ジレンマに襲われています。これは、自分の頭の中でのジレンマです。

今僕が考えていることは、「学ぶこと」の楽しさはどのように生み出されるのか。新しい知識を得ること、持っている知識を活用して何か新しいものを生み出すことの楽しさ。自分で体験している人はわかるかもしれませんが(逆に自覚がないかも?)、要は「楽しいから学ぶ」という内発的、自律的、主体的学びのイメージです。これは、「学び」の原点だと考えております。
しかし、テストの「点数」を取りに行くと、本来の「学び」は失われる気がしてなりません。
生徒は「点数を取ればいい」となってしまわないか。
授業中のノートやプリントの提出物も同じです。「提出すればいい」となってしまわないか。

徹底的に「点数」を求めるという教育も出来てしまうわけです。目標を「点数を取る」にすればいいわけですからね。こちらの方がより、目標が明確で、結果も分かりやすい。

ちなみに、「点数を取る」ことを個人に求めては、これまでの教育と変わりません。ここで言っているのは「全員が高得点をとる」こと。
ノートやプリントだったら「全員提出する」こと。

でも、テストの点数なんて「ちょーくだらないこと」と思っています。あの限られた時間の中で、詰め込んだ知識を爆発させる感じ。覚えることの苦手な自分には、本当に苦痛以外の何物でもない。
ノートやプリントもそれをやれば理解したことになるのか。ただの作業なのではないか。

僕のなかに本当の「学び」と「点数」のための勉強には壁が見えるのです。

『学び合い』の最大の目的は「一人も見捨てない」集団をつくること。そして、「一人も見捨てない」社会を目指すこと。その下で、学校での「学び」とはどうあるべきか。改めて考えています。