過去の自分への反論3

過去の自分 その3 社会問題を理解していない。 
→【反論】根っこには「平和な世の中になって欲しい」という想いがずっとありました。しかし、やっていたことは校内の「大人しい子」を「やんちゃな子」から守るという大義のもと、やんちゃな子を抑えることでした。

『学び合い』を知ってから、「なぜこのような行動をとるのか?」を考えられるようになりました。さらに、そこから浮かび上がる家庭環境やこれまでの学校生活について考えられるようになりました。(だからと言って、家庭環境やこれまでの学校生活を詳しく把握しようとは思いません。知ったところで、その多くは変えられませんので。大切なのは、その子が「これからどう幸せに生きていくか」です。それは学校で学ぶ事だと思います。)
そして、問題の根本を知るためには、今の社会で起きている問題を理解しなければと思いました。

今の社会で何が問題なのか?教育はそこからスタートするものだと考えます。問題を理解せずして、良い教育は出来るのでしょうか?
今は、教育は未来の社会に直結していると思っています。生徒が卒業してどんな進路に就くかという話ではなく、この子たちがどんな社会をつくるかという話です。
生徒にも同じように語っています。「君たちが未来の社会をつくるんだ。」と。

今振り返れば、2、3年前の私の思考回路は自分の「過去」の経験の範囲から出ることができずにいました。
社会に出てまだ5年目ですが、今の学校に勤めることが出来て心底良かったと感じます。様々な生徒との出会いから社会に目を移すことが出来たのです。本当に感謝します。