生徒は有能です。今日はそれを生で感じたうれしい話。
なんと、私が気付かなかった教科書の間違いを、生徒が見つけたのです。
間違いと言っても、誤植などではありません。もっと本質的な間違いです。
生物基礎の時間、ATP、呼吸、光合成について、教科書を一生懸命読んで理解しようとしていた生徒から、
「先生、これ間違ってない?」
と教科書のあるページを指しました。
書かれていたのは以下のような化学反応の式
有機物 + 酸素 → 二酸化炭素 + 水 + ATP
どこに、引っかかっているかというと、「+ ATP」という表現。
「だって、有機物を酸素を使って分解すると無機物ができるんでしょ?無機物って二酸化炭素と水でしょ?ここにATPたしちゃだめじゃない?」
って。至極全うな説明。私も思わず拍手してしまいました。
ATPはADPとリン酸から合成されるもので、突然沸いて出てくるものではありません。
大判の教科書なので、「より分かりやすく、簡単に」表現してくださったものと思いますが、それが裏目にでた結果だと思います。
私の実践する『学び合い』は教科書がベースです。みんな、一所懸命教科書を読み込みます。まるで、大学生が自主ゼミを開いているようです。
今回、生徒が教科書の間違いを指摘できたのも、『学び合い』ならではのエピソードなのかなと感じています。
生徒はやっぱり有能です。