哲学者、現る

よく、会話の中で
「あいつ病んでる」
という言葉を聞きます。心の病を一言で「病んでる」と表現しているのだと思います。
しかし、最近は病んでなくても「病んでる」と言われる時があります。
それは、深く自問自答している時。

私は良く言われます
「え、先生病んでるの?」
って。いや、考えているだけだ。笑

だから、最近は
「病んでいる」は「考えている」とほぼ同義。
深く考えることがそんなに変に見えるのかな?

中高生で引きこもりになったり、モヤモヤする時期って悪いものではないはず。

色んな疑問が湧いてきて、
なんで?どうして?
のオンパレードなわけ。
それって素晴らしいことだなぁと思う。
私はそんな素晴らしい子たちと対話したい。
というか、日々対話している。
私の勤務校にはそのような生徒が沢山います♪


 ある男子は私のブログを読んでくれていて、たまに

「先生、更新してないでしょ」
と突っ込まれる。

その彼がなんと倫理の教科書を読んでいた。これにはビックリ。
因みに本校、倫理はカリキュラムにありません。どこで手に入れたんだ…
聞いたところ、友達から譲り受けたとか?

ついに哲学者の道へ…笑


そして、今日は
「何か面白い本ない?恋愛のがいい」
と。

恋愛の哲学本…ふと苫野一徳さんが浮かんだので、FBメッセージで聞いてみました。


オススメはプラトンの「饗宴(きょうえん)」と「パイドロス」!

 

早速購入しました。

それにしてもこの歳で倫理を自ら学べるなんて羨ましい…私には到底ありえなかったことです。

私は高校1年で履修しましたが、全く面白さを感じませんでした。当時はまだお子ちゃまだったんだなぁ。


今年の3年生(自分の担任する学年)には授業開きのときにこう言いました。
「自分は3年前から、考え方がガラッと変わった。」
そして、
「学ぶとはどういうことかわかった。学ぶことの楽しさもわかった。見える世界が前と全然違う。そして、自分の意志が持てるようになった。」
と。

倫理の教科書を読んでいる彼はきっと何かを「知りたい」と思ったのでしょう。まさに、活きた学びのチャンス。
突っ走って欲しいね。

ちなみに、苫野さんの「勉強するのは何のため?」も購入しました。

これは、迷える中高生に読んでもらいたい本です。