大学入試が変わるまでの間…?

大学入試が変わるのは、現在の中学1年生が、大学受験をする頃です(2020年)。

「大学入試が変わるまでの間はどうしたらいいのか」

という質問があります。
つまり、
「大学入試が変わるまで、アクティブ・ラーニングはやらなくて良いのでは?」
「今の大学入試はアクティブ・ラーニングでは対応できない、子どもたちがかわいそうだ」
などの意見です。

結論から言えば、アクティブ・ラーニングは今すぐにでも始めるべきだと思います。
理由は、日本が抱えている問題、文科省が打ち出した方針をちゃんと理解している大学は、大学入試が変わる前に、大学内の授業や入試を変えてくる可能性が高いからです。
「入試が変わらない大学もある」
もちろんあるでしょう。しかし、大学入試をクリアすることだけを目的に、教え込みをしても、おそらく大学の授業についていけないと思います。というか、このままでは大学も潰れます。

もう一つの理由は、たとえ今の大学入試であったとしても、アクティブ・ラーニングの方が伸びるからです。大切なのは考え方です。チームです。そして、探究心だと思います。分かりやすく教えてもらった方が「一部の生徒」にとって「知識の習得」の効率は上がるかもしれませんが、主体的な学習は期待出来ないし、分かりやすく教えることに慣れてしまっている生徒は、分かりやすい説明の枠組みを飛び越えることはできない。受け身の姿勢が育つ一方のように感じます。というか、既にそのようになってしまっているのではないでしょうか。

しかし、アクティブ・ラーニングをするためには教員の力も必要です。それは教える能力ではなく、日々考え、教科の本質を見極め、学習指導要領と照らし合わせながら、それを学ぶ目的と単元ごとの目標を提示し、適切な評価をする力です。これは、簡単そうで実は難しいことだと思います。なぜなら、これらは知識量やテクニックで何とかなるものではなく、根底にある考え方が大切になってくるからです。