コルトハーヘンのALACTモデル

新しく遭遇した何かに対して自分の経験を照らし合わせる。そして、自分の答えを導き出す。いわゆる我流ってやつ。
(自分の経験に基づく理論を「theory(小文字で始まる)」と名付ける)
みんなどこかで自然にやっていることだと思います。でも、それでは限界があるのです。
そこから抜け出せるかどうか、ジャンプアップできるかどうかは、新たな理論を取り入れることで可能になるかもしれません。
(先人達の見出してきた理論を「Theory(大文字で始まる)」と名付ける)

 

もちろん、取り入れなくてもできる人もいますけど。

Theoryを取り入れよう!

と自然となることが「主体的な学び」だと思います。

そうなるためには、深い気付きが必要です。つまり、今まで考えもしなかったことを考えるということです。
深い気付きを得るための8つの質問があります。
「わたしは」または「相手は」を主語に
「何をしたか?(do)」
「何を思った、考えたか?(think)」
「何を感じたか?(feel)」
「何をしたかったか?(want)」
という質問によって自分の実践を振り返る。自分一人でやるのではなく、対話形式で、どんどん書き出す。
すると、自分と相手との間にある齟齬に気付くことができるかもしれません。
教師にやらせてみると、実は生徒側の方の「do」は見えても、「think」「feel」「want」に気が付かないことが多いようで、それはつまり相手に対して意識を向けていないと言えるかもしれません。
この8つの質問は深い気付きを「得やすい」ということであって、必ずしも得られるわけではないです。
また、違う振り返りの方法があっても良いのだと思います。
主体的に理論を学び、無理なく日々の実践を改善することができる。理論と実践をつなぐことができる。

これが、コルトハーヘンのリフレクションにおけるALACTモデル(私の解釈)です。